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自覚症状のあまりでないトリコモナスに効く薬とは?

2019年10月15日

膣トリコモナス症とはトリコモナス原虫が膣に侵入し炎症をおこす感染症です。性交渉を通じて感染が広がることが多く性感染症の一種と認識されていますが、必ずしも性生活を持っていない状況でも罹患するリスクは否定できません。なぜなら細菌や真菌などと異なってある程度の生命力を持っているので、水分さえあれば暫くの間生存することが出来ます。そのため公衆浴場などで共用タオルなどへの接触を通じて子供や老人でも感染するリスクが存在するからです。他の性感染症に比較すると性生活を持たない高齢女性での患者数が多いなどの、疫学的特徴があることも指摘されています。男女共に発症する可能性はありますが、患者数の男女比で見れば女性のほうが比率は圧倒的に高く、女性の5人に1人が生涯のうちで一回発症するとされているほどです。
自覚症状についても男女で際立った特徴の違いがあり、男性ではほとんど症状が出ないのに引き換え女性では泡状で黄緑色の悪臭を伴うオリモノの増加や、陰部に焼けるようないたみを覚えることもあります。
膣トリコモナス症の治療には、フラジールの服用が行われます。フラジールは主成分にメトロニダゾールを配合した抗真菌薬ですがトリコモナス原虫にも殺虫効果を発揮します。つまりメトロニダゾールはトリコモナス原虫の成長を抑制し殺虫効果をもたらすわけです。女性の90%以上はフラジールを1回服用することで殺虫効果が現れ、自覚症状も速やかに消失します。
ところでメトロニダゾールを主成分に配合するフラジールは、ピロリ菌除菌薬としても投与されています。ピロリ菌とは胃に生息する細菌の一種で胃酸を中和する酵素を分泌するという特徴をもっているのです。慢性胃炎の原因となり最終的には胃がんの発症にもつながるとされています。フラジールはこのピロリ菌除菌にも効果を発揮しますが、単体で投与されることはなく他の抗生物質と併用されて投与されるのが一般的です。ピロリ菌としてフラジールと併用されるのは胃酸分筆抑制剤とクラリスロマイシンなどです。併用投与中に注意が必要なのは、吐き気や胃痛などの副作用です。ピロリ菌除菌のためには胃酸を抑制して、ピロリ菌の生息しやすい環境を変化させる必要があるからです。反面で胃酸の分泌を抑制すると食物などの消化作用がおちることになるので、胃のむかつきや吐き気などの副作用のリスクが一定程度存在しています。そこでピロリ菌除菌治療中は、消化管症状に注意を払うべきといえるわけです。

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