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危険な梅毒は「ペニシリン系の抗菌薬」が有効です

2019年09月10日
心配する男性

性病の中でも梅毒は古くから知られてきた病気で、治療薬が登場するまでは不治の病のひとつとしてしられてきました。梅毒は感染しても3週間程度の潜伏期間があり、早期では足の付け根のソケイ部に軟らかい無痛性のしこりが発生する程度です。これを初期硬結(しょきこうけつ)と呼びますが、やがて崩れて潰瘍をつくりますが痛みはありません。これらの症状も数ヶ月程度で消失することも多いので、感染早期のうちは特徴的な症状は見られません。その後数ヶ月から3年程度の期間が経過すると、全身にバラ疹とよばれる無徴候性の発疹が観察されるようになります。これ以降は梅毒が全身化することを意味するので、肝臓や脳・血管などに病変が波及することになります。実際には早期からバラ疹が観られるまでの間に確定診断が付くことが多いようで、昔のように重症化する例は少なくなっています。戦後の一時期は流行を見ることがありましたが、近時は患者数も激減していました。ところが2011年ごろから患者数の急増が見られるようになり、新規患者数も年間5000人を大きく超えるようになってきました。現在でも梅毒は警戒するべき性病のひとつなのは間違いありません。
梅毒の原因菌はトレポネーマという細菌なので、血液検査で陽性反応がでれば確定診断になります。つまり感染直後2週間ほどは、検査をしても陽性反応がでない期間が存在するということになる訳です。
梅毒は細菌の一種なので治療は抗生物質の投与になります。治療にはジャーシリンやビクシリン・ノバモックスの他、ビクシリンのジェネリックであるカンピシリンなどのペニシリン系抗生物質が用いられるのが一般的です。カンピシリンはジェネリック医薬品のため、ジャーシリンやビクシリン・ノバモックスなどは類似した有効成分を含んでいます。代表的なビクシリンを紹介すると、有効成分のアンピシリン水和物を配合しており、梅毒トレポノーマの細胞の細胞壁の生成を阻害し殺菌的に作用を発揮します。幅広い抗菌スペクトラムを有していますが、耐性菌の出現を防止する観点から所定期間は規則正しく服用し飲みきることが重要です。
なおビクシリンやジャーシリンなどペニシリン系抗生物質には、重篤なアレルギー症状があるので注意が必要です。ペニシリンショックとも呼ばれるアレルギー症状ですが、服用後に頻脈やのどがはれる・蕁麻疹などが出現したときは緊急に医療機関で治療を受けることが必須です。

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